
商品名 | プロペシア |
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一般名 | フィナステリド |
製造&販売メーカー | 製造:MSD(旧メルク社)販売:オルガノン(2022年時点) |
発売日(日本) | 2005年12月 |
容量 | 0.2mg・1mg |
用法 | 成人男性:1日1錠1mg(通常0.2mgを1日1回経口投与推奨) |
服用出来ない方 |
・プロペシアの服用で過去に過敏症の既往歴のある方 ・妊娠または妊娠している可能性のある方 ・20歳未満の方 ・女性 ・肝臓機能障害のある方 |
主な副作用 | 勃起機能不全(ED)、性欲減退、めまい、抑うつ症、肝臓機能障害など |
ジェネリック(後発品)の有無 | あり |
【説明】
AGA(男性型脱毛症)の原因物質となるDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を減少させるお薬です。
DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンのテストステロンが5-α還元酵素と結びつくことによって生成されます。
プロペシア(フィナステリド)はこの5-α還元酵素の2型の働きを抑え、DHTの発生を減少させるため、脱毛の進行を遅らせるだけでなく、発毛を促す効果も期待できます。
メルク社(現:MSD)が、もともとは前立腺肥大の薬として開発が進められている過程で、AGA(男性型脱毛症)を改善する効果が確認されました。
そして、1997年12月アメリカで発売され、現在、世界60ヶ国以上の多くの方に服用されており、AGA(男性型脱毛症)治療薬のパイオニア的薬剤です。
日本での発売当初は、副作用の観点から0.2mgで初めて1mgまで増量されていましたが、今では1mgがメインで処方されています。
メーカーのデータでは、効果は50%〜60%ぐらいとの事でした。
2015年に成分特許が切れたことで、ジェネリック医薬品が販売されていますが、先発品の販売価格は、1mg28錠で7000円〜10000円ぐらいです。
商品名 | ロニテン |
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一般名 | ミノキシジル |
製造&販売メーカー | ファイザー製薬(旧アップジョン社) |
発売日(日本) | 未承認・未発売 |
容量 | 2.5mg、5mg、10mg |
用法 | 1日1回1錠(1日で服用できるのは10mgまで) |
服用出来ない方 |
・ミノキシジルの服用で過去に過敏症の既往歴のある方 ・20歳未満の方 ・妊娠または妊娠している可能性のある方 ・高血圧、低血圧の方 ・心臓、肝臓に障害がある方 ・円形脱毛症など原因の分からない脱毛症の方 |
主な副作用 | ニキビ、めまい、頭痛、動悸、多毛症、肝臓機能障害など |
ジェネリック(後発品)の有無 | あり |
【説明】
ロニテン(ミノキシジル)は、血管拡張作用があり、頭皮の毛細血管の拡張作用や毛母細胞を活性化して髪の毛に必要な酸素や栄養を取り入れて育毛を促す働きがあります。
1960年代に、アップジョン社(現ファイザー製薬)が高血圧治療薬として開発しましたが、使用した患者さんの多くに発毛効果が認められたため、育毛剤・発毛剤と研究が進められて1979年アメリカで発売されました。
1980年代には、ミノキシジルを配合した外用薬であるロゲインが発売されました。
ミノキシジル外用剤は、世界90カ国以上で医療用医薬品として販売され、その内約9割の国では女性の使用が認められています。
現在は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの傘下企業マクニール社から発売されています。
日本では、「リアップ」などが国の承認を得て発売されています。
併用禁止薬
●ED治療薬・・・同じ血管拡張作用があるため、ミノキシジルと併用することで急激に血圧が低下する可能性があります。
※ED治療薬(バイアグラ・レビトラ・シアリス・その他ジェネリック)
●イブプロフェン・・・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれていて、一般的に熱鎮痛薬として使用されています。ミノキシジルと相性が悪く一緒に飲み合せしない方がいい薬剤です。
※イブプロフェン含む市販薬(イブ・イブクイック頭痛薬・ノーシンアイ頭痛薬・ノーシンピュア・バファリンルナi・バファリンプレミアム・ナロンエースプレミアム・カイゲンパックIB顆粒・リングルアイビーα200など)
●トリプタン系薬剤・・・偏頭痛治療薬で神経伝達に関与するセロトニン受容体に働き、血管を収縮させたり、血管拡張に関わる物質の放出を抑制したりします。それゆえ血圧のコントロールができなる危険があります。
※トリプタン系薬剤(イミグラン・ゾーミックRM・レルパックス・マクサルトRPD・その他ジェネリックなど)